中国による日本産水産物の禁輸措置が長引きそうですが、
こんな時だからこそ、国産水産物の国内消費を喚起したいと思います。
近年、日本人の魚離れが進んでいます。魚料理をすると、部屋が汚れるとか、においがつくといったことを言われる人もおられますが、そんな家に限って、室内が散乱したりしているものです。話がそれました。
四方を海に囲まれて、水産物の宝庫である日本でありながら。低価格が美徳になってしまった今日、スーパーなどでは輸入物だらけです。養殖サーモン、養殖海老、カレイもどき、アフリカ蛸など枚挙にいとまがありません。野菜や肉以上に水産物の輸入物が占める割合が多い気がします。
そういう輸入物ばかり食べていたら、魚を好きにはなれないでしょうね。個人的には魚、肉、野菜は自分のわかる範囲で輸入物を排除しています。
もっとも、国内産水産物は高級食材を追い求めない限り、多くの人が考えているほど高価ではないんです。
政府もいろいろバラマキ政策を実施するなら、国産水産物限定のチケットでも配って、
国内消費を喚起したらどうかと思いますね。
国内で輸入物の水産物を消費し、国内産の水産物を外国が消費するのは、まさに
昨今よく言われる「地産地消」に大きく反することです。
そして、この機会に国産の鮮魚の旨さを多くの人に知ってもらい、今後の国内消費の増加に繋げ、ひいては深刻な跡継ぎ不足の水産業に携わる人の増加に繋がればいいと思っています。
「輸出しないと水産業が成り立たない。輸入しないと水産物が入手できない」という状況は安定した食糧確保という観点で、非常に危うい状態と言えます。
日本の国民すべてが日本の水産業、農業、畜産等、食料に携わる人たちを応援することが必要だと痛感します。
「国産食材は高くて...」と言いながら、コンビニで高い弁当を買ったり、スマホを複数所有したり、高級車に乗って、ガソリン代が高いとこぼしておられる方もおられます。金の使い方はもちろん個人の自由ですが、今一度「食の自給率」等の食に関する危機的な状況について考えてほしいと思います。もっとも昔はもっと家計における食費の比率が高かった気がしますが…