うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

ビンテージとの遭遇(オーディオ遍歴4)

OJAN5は純粋にオーディオ用で使用してましたが、それとは別にAV用には何故かYamaha NS-1000Mを使用していた。はやりのDolby Surround なんかで、部屋中に飛行機を飛ばし、爆発音を炸裂させていた。ご近所からすると不気味な隣人であったに違いない。ただ、本当に好みの映画は黄金時代のMusicals やチャンバラ時代劇だったので、自分の好きな映画によくマッチするようなSPを模索していた。オーディオ販売店のT氏と話をする中で、
「そういうのはやはり古めのフルレンジなんかいいですよ。アンプも真空管でね」
「なるほど。お薦めは??」
アルテック755Eなんかいいですよ。」
すぐに影響され、行動に移す実行力の持ち主の小生は755Eとダイナコstereo70をゲット。よそ様から見ると、粗大ゴミ置き場からパチってきたかのような機器を使い、映画・音楽を楽しみ始める。「Sinatraの声がいいよな」とかいいながら、このシステムで、映画だけでなく、Vocal のレコードなんかも楽しみ始めた。次第に自分の求めている音に近づいていっている気がした。(そう思わないと悲しいではないか!)
その後の遍歴は Roksan OJAN5 ALTEC 612Cになり、さらに現在も懲りずに変化している。これを進歩と呼ぶべきかどうかは定かではない。755Eもランサー101へと変わり、ビンテージ一色になってきた感がある。アンプ遍歴はさらに節操がなく、エスギ24, LUX MQ60, マッキンMC240 などを使用したが、すべて現在は売却し、手元にはない。「経済的、スペース的に余裕がなくて・・」と自分に言い聞かせている。我ながら無節操、無定見な機器の買い替えを止めなくてはとは思いつつ、煩悩と気弱なせこい性分には勝てません。