日本テレビ系のニュースを見ていたら、不愉快な報道がされていた。
ワンパターンの「サンマ」の価格が高いというところから始まって、
サンマに代わる秋の味覚として「鯖」を紹介していた。あたかも「鯖」を秋の味覚として認知されていないかのように聞こえる伝え方に感じた。
そして、その鯖もノルウェー産の生鯖の紹介であった。脂が乗っているとのこと。
「SABAヌーボー」とか称して、生のまま空輸されているようだ。
わざわざ紹介しなくても、日本には旨い鯖はありますよ。
日テレは食材の自給率を低くしたいんでしょうか?
もちろん、鯖は昔から日本の秋の味覚である!近年は温暖化のため脂の乗りはなかなかよくならないが、常識である。
こう思った時、不安になった。もしかして、鯖が秋になると脂が乗ってきて旬を迎えるということすら知らない人が増えたのだろうか。
冷凍ノルウェー鯖の普及により、年中脂の乗った鯖を食べられるから、鯖の旬すら知らない人が増えたのだろうか。
実際スーパー等ではまともな国産鯖を販売しているところは減ってきた気がする。
また国産鯖に関しては「アニサキス」というマイナスイメージを煽るニュースばかり報道しながら、ノルウェー産鯖には好意的な報道に思えた。
ご丁寧に「ノルウェー産鯖は美味しい」という街の声まで報道していた。
こういった嗜好もマスコミ等による「脂が乗っている」という評価基準の悪影響である。「トロサーモン」のようになんでもトロという接頭辞を付けたがる。
鯛、アジでも養殖の方が好きだという人が増えている。
脂の乗りはもちろん重要な要素であるし、僕も重視しているが、魚の香り、身の味わい、食感とトータルで評価すべきである。個人的には外国産サーモンなど恐ろしくて食べられない。
もっと国産の魚を大事にして、漁業者を志望する人が確保できる国にしなけらばならないのに、ホントに不愉快な報道であった。
今は鰯も旨いし、鯖、鰆はこれからどんどん美味しくなります。
鯖と言えば、千葉、宮城、八戸、長崎などが産地として浮かぶ。
どうか、国産の魚を買って、食べてほしい。
日本の食を守る報道をしてほしい。
ちなみにニュースで報道されていたサンマは2尾498円であった。決してそんなに高くないと思うんですが。ノルウェー鯖は冷凍でも、サイズによるが、片身で300円以上すると思いますが。