近くのコープで「二十世紀梨」を買いました。
今年2回目です。
食べてびっくり!
甘過ぎる気がした。果肉も期待していたより柔らかめ。
どことなく赤梨系に近づいた気がする。
現地で収穫、出荷する時期を以前よりずらしているんだろうか?
それとも小売側が甘みと柔らかさを強くさせるために店頭に出すのを
遅らせているんだろうか?
気候のせいで、甘く、柔らかくなったのだろうか?
こんなことを考えているうちに、不安な気持ちになった。
昨今の日本の食材に対するマスコミ等の評価基準が「甘さ」、「柔らかさ」に偏っていることだ。グルメレポーターという連中も「甘い」、「柔らかい」を連発する。
糖度計の普及の功罪でもあると思う。
もっともさぬきうどんに対しては「腰が強い」といった固めの評価がいいと思っているようだが。
こういった食材の良しあしを「甘さ」「柔らかさ」といった偏った視点を中心に評価することがマスコミ、SNSを通して広がっていった気がする。
そして、もしかしたら、生産者、小売業者もマスコミ等に洗脳された消費者に合わせるために出荷、販売の過程において、調整をしなければならない事態になってしまっているんだろうかと不安になってしまう。
多数派に合わせることが悪いとは言わないが、マスコミも食材の本来の持ち味を楽しむことをもっと啓蒙していくべきではないだろうか。
そういえば今年丸亀市飯山で買った桃も「固め」でなく、「柔らか」かった。
偶然かもしれないが、初めての出来事である。僕は断然「固め」で「甘みのある」桃が好きです。どろどろした柔らかい桃は嫌です。
梨にもシャキッとした食感を望みます。甘みと酸味のバランスがいいものが好きです。
果物だけではない。マスコミはこの時期になれば「サンマ」ばかり取り上げる。
今は「鰯」の方がずっと旨いですよ。僕はめったにサンマは買いません。
サンマだけではなく、シラス、イカナゴ、蟹、フグ、鮪、鰻など特定の魚ばかり取り上げる。こういった偏った報道にもうんざりです。
もっと食の将来を見据えた報道、番組制作をすべきですね。