年末最後のうどんを食べに丸亀市飯野町の「おかだ」に行ってきました。
こちらは宇多津町の人気店「おか泉」の土産用のうどんを製造する工場に併設されたうどん店で、工場で作られた出来立てのうどんが食べられるお店です。
もちろん手打ちというわけにはいきませんが、さすがに「おか泉」の大将の厳しい品質管理の賜物か、うどんの旨さには定評があり、地元の常連さんも多いです。
「かけ」を頼みました。
しなやかで、滑らか、そして食感が抜群の麺です。機械打ちの麺ですが、素晴らしい品質管理だと思います。
出汁も工場で作られたものかと思いますが、イリコベースで、じんわりと旨さが伝わってきます。地元の年配の方の支持が多いのも納得です。
話はそれますが、実はこの10年以上にわたって香川県内のうどん店の数が減り続けています。後継者不足が一番の原因かと思いますが、一部の人気店以外はハードな肉体労働に見合った収入がないというのも現実のようです。県内でも資本の大きなチェーン店(丸亀製麺は1軒しかない)のうどんの比率が高くなってきています。このような状況の中で、僕が好みのうどんを提供してくれるお店もどんどん減ってきました。
「おかだ」のうどんは伝統的手打ちうどんの路線とは違いますが、さぬきうどんの一つのあり方を提示してくれている気もします。
伝統的な手打ち、手切りのうどん店をはじめ。いろんな形態のうどん店があって、それぞれのお店が個性のあるうどんを提供してくれることが大切だと思います。