米が品薄で、価格も高騰している。
去年の猛暑、地震に備えての備蓄、インバウンドが増えたこどなどが原因として
報道されている。これらが原因なら、今後もっと米不足が続くだろう。
金を持った海外からの観光客が日本の米を食べて、日本に居住する国民が外米を食べたりする状況を絶対に作ってはいけない。
戦後、アメリカは一貫して日本人に米食をやめさせることに腐心してきた。
学校給食でのパンの導入が典型的例である。
戦後GHQは米と味噌が基本の食生活の優秀さに驚愕したという話を聞いたことがある。
アメリカで余っていた小麦を売って、儲けたいという側面もあったようだ。
その後いろいろと策を講じて、着実に日本人の米の消費量を減らしてきた。
昨今は健康面から、高タンパクとか、低糖質を謳って、米食が健康に悪いというイメージを煽ってている。そしてこういう煽動に影響される日本人が多すぎる。高タンパク、低脂質を気にして、トレーニングに熱心な人も増えた。外見を鍛える前に頭を鍛えてほしいものだ。個人的には米ほどアレルギーの少ない、優秀な穀物はないと思うが。
そして今回の米の品薄と高騰。これもまた国民が米から離れるのを誘発する現象だ。
こんな報道をするものさえあった。
論外である。スポーツ、ダイエット関連のジムの発想も米離れに誘導してきた。
国内産の米の価格が上がったとたんに安い外米を輸入して利益を生み出そうとする。
その結果益々農家は苦しくなり、後継者もいなくなる。
加えて、政府は手っ取り早く経済が好転したという印象を与えたいためか、観光振興に熱心だ。産業の少ない地方では、農業を志すよりも観光業を選ぶ人も増えるだろう。ますますこの国の食糧事情が悪化しそうな予感がする。
自分で料理する食材にお金をかけなくなった国民にも責任がある。
安くもない外食や総菜(安価な食材を使っているのに)には驚くほど金をかける人が多い。
こんな時こそ、国内産の米を購入し、農家を支えたいものだ。そして後継者が増えることを祈りたい。
日本の食料自給率の低さは危機的状況である。食べ物を人質にされたらもうお手上げだ。いつも外国に言いなりになってしまう。米の重要性はコロナワクチンの比ではない。
米はまさに食の基本であり、文化であり、精神的支柱である。国の地域の規模を米の出来高で表した国があるだろうか。ご飯粒を一つでも残したら厳しく怒られたり、食事前に「お百姓さんに感謝していただきます」と言うような国があるだろうか。(最近はそういう躾はされていない家庭が多いようだが)。
どこかの巨大自動車メーカーの会長が「日本を出て行きたくなる」といった旨の発言をしたそうだが、その会社が日本からいなくなることより、日本から米がなくなる(不足する。日本人が米食をやめる)方がはるかに重大事である。