うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

鮨舳(すしとも)

高松で江戸前の丁寧な仕事をされている「鮨舳」。30代前半の大将が日々精進されています。



僕は握りのみのおまかせ。家内は握りとアテのおまかせを頼みました。
ともに料理は15品で、11品は共通の握りです。
アテが4品で、目板カレイの造り、タコぶつ、マナガツオの皮目の炙り、アオリイカとウニを和えたもの でした。
握りのみのおまかせに出された4品は 目板カレイ、キス、マナガツオ皮目炙り、しず です。

研究熱心な大将の作る鮨は着実に進化していますね。
前回訪問時に感じたシャリの難点もほぼなくなり、僕の好みにかなり近づきました。
あえて言えば、シャリに粘りが欲しいのですが、今のシャリでも十分旨いです。
甘さを抑えた、酢の効いたシャリは特に〆たネタ、マグロによくマッチしています。

出されたものは(  )はアテです。

目板カレイ(目板カレイ)


キス (タコ)


オコゼ

鮨ネタとしては珍しいですね。旨みがよく引き出されています。
マナカツオ昆布〆

マナカツオ皮目炙り(マナガツオ皮目炙り)


皮を厚めに引いて、炙っています。マナガツオの美味しい食べ方を熟知されていますね。
豆アジ

実に手間のかかる仕事をされていますね。感服しました。味も言うことなし。
蒸しアワビ

肝を少しシャリとネタの間に挟んで、何とも言えないアクセントになっており、
感心しました。
しず(アオリイカとウニ)


しずの旨みと上品な脂の乗りが絶品でした。丁寧な仕事ぶりが光ります。
ウニも最高だったようです。
マグロ漬け

マグロ剥き身

上品な脂が乗って、能書きなしに旨いです。
イワシ

脂の乗りと、まるで炙ったかのような香りが素晴らしかったです。思わず唸りました。
由良ウニ

由良ウニは本当にいいのもを仕入れられています。明石の鮨屋が顔色を失います。
焼きアナゴ

個人的にはもう少し、ふんわりしてほしいですね。
穴子

とろけます。まさに江戸前の仕事。明石の蒸穴子とはまた違います。

追加で新香巻

新香をわさびに漬け込んでいるそうで、これまたいい刺激ですね。
もう少しシャリが多い方が僕の好みですが。

キス、マナガツオ、豆アジ、しず、真イワシなどの〆加減が絶妙です。
素材に的確で、丁寧な仕事を加えて、提供されています。
今回冷酒2合を飲んで、合計23000円でした。
量的にはそんなに多くはありませんが、どれも丁寧な仕事がなされており、
確実にレベルが上がっています。大将の研究熱心さ、手間をかけた仕事ぶりには
感心させられました。女将さんの明るく、距離感抜群の接客も心地よいです。
今後ますます楽しみなお店です。