普段、気軽に美味しいものを食べに行きたくなった時に、真っ先に候補に上がるのが
明石魚の棚の南にある「たけもと」です。
カウンター8席、テーブル6席のホントに狭いお店です。
かつてはスナックをしていたような狭い場所で、決して高級な雰囲気ではありませんが、
ホテルで修行した店主が手際よく美味しいものを出してくれます。
この写真の入口から狭い階段をあがります。
安心価格の料理がずらり並んでいます。
この日食べたものは
付き出し
里芋、高野豆腐、菜の花の煮物。 僕はこちらの煮物の味付けが大好きです。
出汁が香り、まったりした味で、いくらでも食べれます。 家庭では真似のできないプロの技ですね。
お造り盛り合わせ
特に何も言わなくても、お造りのいいところを出してくれます。
ハリイカ、サワラの炙り、シマアジ、アブラメ、鮪
アブラメは歯応え、身の甘みがよく、旨いですね、
鮪も型は小さいのですが、腹身のいいところを出してくれました。
サワラ、ハリイカも鮮度がよく、堪能できました。
ポテトサラダ
和食職人が作るポテサラは旨いんですよ。
いかなごふるせ塩焼き
明石の春の風物詩、イカナゴのふるせです。普通は釜揚げにしたものを炙りますが、
今回は生のイカナゴを焼いてもらいました。これが脂が乗って、香ばしくて、
ホントに旨いです。天ぷらで食べることはあるのですが、塩焼きで食べることは
珍しいですね。お薦めです。
ホタルイカの天ぷら
これも珍しい食べ方ですが、ホタルイカの内蔵の甘み、旨味が味わえる絶妙の揚げ加減です。旨い食べ方ですね。感服しました。揚げるときは爆発しやすいので、蓋をするそうです。
新筍の天ぷら
春を感じますね。ほっこりして、香りよく、微笑んでしまいます。
稲庭うどん
こちらのシメはいつもこれです。「ぶっかけ」風の食べ方です。
出汁の旨さ。薬味のセンスの良さが出てきます。
付き出しと稲庭うどんは1人分の写真です。他の料理は2人で食べ分けました。
酒は冷酒2合を飲みました。
こちらの料理は一見すると家庭料理の延長戦上にあるように見えますが、さりげなく
和食職人の技が光り、とても家庭では再現できない料理になっています。
また、明石のお店らしく、店主がその日の旨い魚を吟味し、たいへん良心的な
価格で提供してくれます。包丁さばき、段取りの良さも光ります。
ホッとするような料理と、ハッと旨さに驚く料理を出してくれるお店かと思います。
明石で旨い魚を食べさせるお店は高級店が多く、そのようなお店ではいわゆる
「おばんざい」を食べることはできません。
こちらでは居酒屋とは一味違う和食職人の「おばんざい」も同時に味わえます。
そういう観点で、価格も含めて、バランスのとれた実力店と思います。
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