明石桜町、白雲通りにある「寿し竹」さん。何度もお店の前を通ってはいたのですが、
この度初めて訪問させていただきました。
こちらの大将は気さくで、飾らない方で、初めての訪問であっても、会話が弾みます。
それでいて、しっかりと目配り、気配りのできるベテラン職人といった印象です。
こちらではヘタな薀蓄や能書きはなしに大将が「旨い」と思うネタをズバッと出していただけます。
また会話の中で、こちらの好みを読み取られているようです。
おまかせでお願いしました。
ブリ・平目縁側
ブリは腹身で、歯応えよし。嫌な臭いは全くしません。素直に旨いです。平目縁側は口の中に上質の脂と旨味が広がります。これまたいけます。
平目
焼穴子
前モンの穴子です。香りよく、パサつかず、素晴らしいバランスです。明石の寿司屋の中でも出色の焼穴子です。
蒸穴子
ベトつき過ぎることなく、やはりバランスがいいです。大将のキャリアを感じます。
たいらぎ
食感、甘みともに申し分なし。いいタイラギです。
剣先イカが出たんですが、食い気が先行し、写真をとるのを忘れました。
タコ
火の通し具合が絶妙です。身の厚みもちょうどいいです。
由良うに
明石といえば「由良うに」でしょう。
イクラ
大根おろしがアクセントになっています。イクラの漬け具合もいい仕事されてます。
サバ
青魚好きの僕の好みを読み取って出してくださいました。香りがいいですね。
鉄火巻
これだけ頂いて4500円はお値打ちと思います。もちろん価格設定による素材の質には限界がありますが、
明石では旨い魚が入手しにくいこの時期に、限られた予算の中で、C/Pの高いネタを吟味される大将の経験と味の本質を見抜く力、そしていい意味で達観された素材の選び方に感服いたしました。しゃりも僕好みの味で、口の中に爽やかな酸味が残ります。
普通に美味しいと素直に言えるお店です。最近はこういうお店が減りましたね。
短い時間でしたが、美味しい料理、大将との楽しい会話と、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
また訪問させていただきたいと思います。