うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

やすなみ

観音寺市の郊外にあります。
営業時間は短く、店主はかなり個性的です。
金儲けには興味がなく、実に実直な職人気質です。
店の入り口には「うどんのはしごをしている人はお断り」という
張り紙があります。県外のうどん巡礼客の振る舞いに
嫌気がさしたのでしょうか。
必要な数の麺だけを茹でるようで、開店前に食べる玉数を聞いて回っておられました。
「小」と答えた客には厳しい口調で「小でいいんですか?うちははしごをしている方はお断りなんですが」と言われます。僕は「冷やかけ」を食べた後に「つけ」を頼むつもりでしたので、厳しく問い質されるのを覚悟でとりあえず「小」を頼みました。


「冷やかけ」食べ終わってから、「つけ」を頼むと、「後15分かかります。待ちますか?」
と言われ、「待ちます」と答えました。
「最初に2玉頼めばいいのに」といった表情でしたが、
以前はこの追加パターンで問題なかったんですが、茹でる玉数の管理が厳密になっているようです。
やはり県外からの巡礼客の影響でしょうか?まあ急ぐわけではないので。


しかしながら、麺はやはりスゴイ。旨いです。「中村系」の中では一番の麺ではないでしょうか?
大将の気合いを感じます。
常連以外には無愛想な大将ですが、そんなことで文句を言ってはいけません。
大将から親しく接してもらえるように通うべきです。
これは香川県のうどんの原点のようなものです。
観光地化してしまった雰囲気のお店が多い中、心地よい緊張感があるお店です。