御座候と言えば、姫路を代表する甘味である。
子どもの頃から「回転焼」と呼んでよく食べていた。
姫路城の前のお店で焼きたてを買ってほうばるのが好きだった。
「白餡」の柔らかな甘みと風味がお気に入りであった。姫路以外の人は「回転焼」ではなく、
「御座候」と呼ぶことが多く、グローバル化？された最近では地元の人も「御座候」と
呼ぶことが多くなり、なぜか悲しい。
さて、御座候の回転焼はまねき食品の「駅そば」とならぶ姫路のソウルフードである。
最近では「姫路おでん」を売り出しているようだが、どうも僕にはしっくりしない。
姫路の実家で生姜醤油におでんをつけて食べた記憶はない。
前置きが長くなってしまった。
姫路のソウルフードを作ってきた御座候がラーメン店を始めた。
庶民的な立ち食い感覚溢れるカウンター席である。店舗としての仕切りはない。
何と「坦々麺」専門である。胡麻味噌と醤油の２種類のみ。
価格は安いものでは３００円！まねきの「駅そば」並の安さ。
座席に座れるだけこちらの方が安く感じる。
山陽百貨店の地下店舗は混雑するので、新装なったフェスタの店舗を訪問しました。
自販機で食券を購入し、カウンターに座る。水を出してくれました。サービスいいですね。
今回は胡麻味噌坦々麺焼豚入り、大盛りとオプションまみれにしたので、価格は５６０円と高額になりました。
スープは坦々麺のイメージからすると、あっさりしています。胡麻ペーストの甘みがあって、まったりした味わいです。個人的にはもう少し塩味とピリ辛がほしいところです。
焼豚はそれほど美味しいとは感じませんでした。
以前にシンプルな胡麻味噌坦々麺をこちらで食べたことがありましたが、そちらの方が
バランスが良かったと思います。
スープと具材、麺の量とのバランスを改めて考えさせてくれました。
すぐに大盛りを頼んでしまう自分を恥じました。
トッピングでは以前食べた煮玉子がよかった記憶があります。
お薦めはシンプルな坦々麺ですね。
最後にこちらのお店、今後、まねきの「駅そば」に並ぶ姫路のソウルフードになれるでしょうか？
老舗御座候の威信にかけて、成功させてほしいと思います。
そのためには改良すべき点もあるかと思います。今後も定点観測をしたいと思います。
