讃岐うどんの冬の大定番というか、ある意味、讃岐うどんの原風景と言える「しっぽくうどん」。大根、にんじん、里芋といった冬の根菜類と鶏肉を一緒に炊いた出汁で食べるうどんです。多くの店が冬には（中には年中）、この「しっぽくうどん」を出してくれますが、小生のお気に入りは綾南町の「松岡」。
あの今はなき「宮武うどん」を祖とする「宮武ファミリー」の中の一つで、一番地味な印象のお店です。職人気質の大将の打つ麺はエッジが立って、実に旨い。２代目の打つ麺もかなりこなれてきて、全盛期の「松岡」の味に戻ってきた感じがします。ここの「しっぽく」は具の量こそ少なめですが、上品な味付けが絶品で、冬になると、つい恋しくなってしまいます。今後ますます期待したいお店です。
