高松市南部の門前町「仏生山」に戦前からあるという「藤木氷室」。
名前からして歴史を感じます。現在は2代目のご主人が奥さんとともに暖簾を守っていらっしゃいます。氷屋さんであり、町の食堂でもあります。
昔ながらの大きな塊の氷を倉庫のような冷蔵庫から取り出し、大型の機械でかき氷にしてもらえます。
最近のかき氷はシャリシャリしていけません。ここのかき氷は粉雪のようです。口の中に入れたとたんにとけてしまいます。まさに昔ながらの正統派。ご主人の話によると、最近の子供はこの店のかき氷を食べて、その食感に大変驚くそうな。
しかしご夫婦とも70台。腰を痛められ、最近は毎年のように「今年こそ最後にしよう」と考えられているようですが、お馴染みさんの声に応えるため営業を続けられています。「来年はもうしとらんよ」とはご主人の弁です。くれぐれもお体を大切に。