うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

長野県の公園廃止問題

こんなことがニュースになるんですね。

「たった1軒のクレームのせいで子供の遊び場がなくなった」というような

マスコミの報道の仕方に疑問を感じます。

まず公園問題で市に苦情を申し立てた住民を「加害者」扱いし、

公園を利用していた子供、親がかわいそうな「被害者」としている。

偏向した伝え方だと言える。

内容を見るといろんなことがわかってくる。

送迎の親の違法駐車(エンジンかけたままの車も多い)、ボール遊び等で住宅の建物、植栽等への被害、拡声器を使用しての子供への注意等、近隣に住んでいたら耐え難い状況だと思う。

公園廃止と苦情を申し立てた住民を非難する人は自分の家が同様の状況に直面しても

公園存続を主張できるのか?冷静に考えてほしい。

今回の報道は苦情を申し立てた住民に対するバッシング、いじめを誘導するような報道の仕方であり、事実そのような反応が多いように思える。

市の対応も非難されているが、いくら慎重に検討、話し合いをして公園を設置し、

利用方法について検討しても、利用する側(子供と親)のモラルが欠如していればどうにもならない。親が子供の見本になるような行動をし、子供をしっかり躾しない限り、どこに公園を作っても同様の問題は起こる。子供が器物破損しても、弁償はおろか、謝罪すらしない親も多いという話もよく聞く。

加えて、昔なら、他人の子供でもしっかり叱ってくれる大人がいたが、今はそんなことをしたら親が逆切れしそうだ。学校の先生も厳しく叱れば、親からクレームがくる。

これではきちんと子供を教育できるわけがない、

この報道を読んで、最近よく聞く「道路族」という言葉を思い出す。

自分の子供を公道あるいは共用の私道で遊ばせ、親同士がおしゃべりをして、近隣に迷惑をかけている現象だ。

公道でもこんな状態なのに「公園」となればその状態は容易に想像がつく。

子供の頃の体験、躾、教育は人間形成の上で大変重要で、子供の将来(大人になって以降も含めて)に大きな影響を与える。

今は昔に比べるといわゆる「子育て」に熱心な家庭が多い気がする。ただ、もっと子供(自分の子供、周囲の子供)の将来を考えた広い、長期的視野を持つことが大事だと思う。