うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

四国新幹線は誰のため?

四国の経済界や知事などが集まって、四国新幹線の実現を目指す「四国新幹線整備促進期成会」というものが存在し、各市町村の首長まで動員して四国新幹線をアピールしている。もっともローカルな話で全国的にはまるで知られていないと思うが。

いったい誰のための新幹線だろうか。

四国4県、特に香川県徳島県の県民にとっては全く不要である。

観光客のためだけに多額の税金を使い、地域の環境を乱すのはやめるべきです。

四国4県の総人口は約370万で、静岡県1県の人口と同じくらいです。

もちろん政令指定都市もない。新幹線を作っても黒字になる見込みがあるのか?

データは都合のいいように解釈されると思うが、僕は悲観的である。

香川、徳島の人は関西には高速バス、東京には飛行機あるいは岡山から新幹線で十分で、新幹線ができても時短は少なく、料金が高いだけである。最も山陽新幹線もダイヤが密で、東京や大阪から四国への直行新幹線を組み込む余裕などないのではないかと思う。

それだけではなく、現在岡山から高松まで1時間に2本運行している快速マリンライナーのおかげで四国の玄関口としても体裁をかろうじて保っている高松市にとっては四国新幹線は大きな痛手になるのではないかと危惧している。にもかかわらず、高松市長が四国新幹線を待望しているのは合点がいかない。

おまけに万一新幹線ができると、大きな企業の支店、出先の多くが岡山になって、四国がますます衰退するのではないかと思う。

「経済、経済」と声高に叫ぶのであれば、観光ではなく、四国のもっといいところをアピールしたほうがいい。

例を挙げれば、レベルの高い四国の野菜、果物さをもっと広報すべきだ。

まあ、新幹線建設に絡んで、利益を得られる人たちが熱心なんでしょうね。