うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

山もと

岡山市の「山もと」に行ってきました。
JR岡山駅から徒歩で行けない距離ではないですが、
酷暑の時期の訪問だったので、路面電車で「城下」まで行き、
そこから北へ500mほど歩きました。
7月に新店舗に移られたようです。
もちろん、新店舗には初めての訪問となります。
もっとも新店舗から徒歩1分の場所にある旧店舗にも
訪問したのは1度だけなんですが。
新店舗は2階が住居になっているようです。
今風の住宅で、旧店舗と比べると随分モダンな印象です。
知らない人なら、隠れ家的フレンチかイタリアンのお店と思うかもしれません。


店内は11席のカウンターを中心にテーブル席も2つあります。

訪問した日は満席で、大将も忙しく動き回っておられました。
おまかせでお願いしました。

胡瓜

こちらの胡瓜はとにかく旨い。レモンを絞って、出されるのですが、
確かな仕事が施されています。家で真似をしようと試行錯誤しましたが、無理でした・


骨切りした後、さっと表面に塩をしてから、湯引きしたものです。
暖かいまま山葵をつけてそのまま頂きます。これが何とも言えない新鮮な味。
鱧は結構食べているつもりでしたが、この食べ方は目から鱗でした。

写真を撮るのを失念しました。
鯛があまり良くない時期ですが、さすがにいいものを仕入れられています。
煮蛸

柔らかさと蛸の香りの両方を堪能できる茹で加減。
煮鮑

これまた火の通し加減が絶妙。鮑の香り、旨味、食感が楽しめます。
甘ガレイ(マコガレイ)の縁側の炙り

いい型の甘ガレイを仕入れわられていますね。
鮪の辛味大根和え

鮪の中トロをサイコロ状に切って、漬けタレに浸した後、
辛味大根と和えた一品。辛味大根が鮪の脂の旨さを爽やかに伝えてくれます。
鰯の巻物

〆た鰯と葱、ミョウガを巻物にしたもの。これまた薬味が効果的で、
鰯の旨さを引き立てる食べ方でした。


今度はポン酢と大根おろしで頂きます。これも好きな食べ方です。


産地はわかりませんが、大変質の良い鰻を使っておられます。
嫌なにおいは一切なく、上質の脂の美味しさを楽しめました。
鰻が苦手な家内も美味しいと言っておりました。

ここから鮨です。
コハダ

新子です。1貫2枚乗せです。〆加減がよく、感心しました。
鮪赤身漬け

甘ガレイ

この時期の甘ガレイは程よい脂が乗り、身の味も濃いです。
小鯛

これまた〆加減に感心してしまいます。じんわりと鯛の旨さを感じられます。
鮪中トロ

鮪中トロ

微妙に部位が違いますが、何と中トロが2貫続きました。脂の質の良い中トロでした。
キス

煮蛤

火の通し具合が僕の好みですね。素直に旨いと言えます。
ウニ

手巻きスタイルで提供されました。ウニの新たな魅力を発見しました。
軍艦巻よりいいかな?と思える逸品でした。
車海老

こちらの海老の茹で具合はいいですね。サイズは大きくないですが、
これくらいのサイズの方が味が濃いように思えます。
焼き穴子

剣先イカ

細かく切って、手渡しで提供されます。甘い、甘い。
玉子

魚正と同じスタイルの玉子。半熟で、甘くて、僕の大好物です。

以上お腹一杯になりました。大満足でした。
大将はどちらかと言えば、寡黙で、積極的に説明したり、
コミュニケーションをとるタイプではありません。
大将が創り出す料理、鮨の中に大将のメッセージが
込められている気がします。
お客が素直に美味しいと感じてくれることが、
大将の一番の喜びなんだと思います。
これからも職人として、旨い鮨を提供して頂けるとこを期待しています。

蛇足ですが、偶然、こちらのお店で面識があった人と出会いました。
世の中狭いもんですね。