うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

山内

まんのう町大口の「山内」に行ってきました。

 

久しぶりの訪問です。

薪で炊くうどんは貴重です。

ちゃんと薪の置き場は健在でしたよ。

薪釜はちゃんと写真に撮れませんでした。

釜の右が薪を入れて燃やすところです。

訪問した日は平日でしたが、そこそこ賑わっていました。

さすがに地元の人ばかりでした。

「ひやひや」を頼みました。

キレイな麺で、腰とねじれがあって、エッジも立っています。出汁もキレガよく美味しいですね。改めて美味しいうどんだと再認識しました。

「宮武系」のうどん店も本家の琴平の「宮武」が閉店し、高松市にその屋号を継いだ弟子のお店がありますが、その高松市の「宮武」で修業した弟子のお店は独立しても長く続きませんでした。「山内」の親戚筋のお店「あたりや」も実力店でしたが、店主が事故にあって、閉店しました。綾南町の「松岡」も閉店しました。松岡の跡に入った、高松の「宮武」の弟子の「じんごろう」は個人的にはとても期待していたのですが、閉店。うどん店経営のむつかしさを感じます。

今や、狭義で宮武系といえるお店はこの「山内」と高松の「宮武」だけです。

丸亀の「よしや」は琴平の宮武の影響を受けていますが、「宮武系」というよりは

「宮武インスパイアー系」でしょうか。「よしや」は独自の路線で発展しています。

そういう状況の中、「山内」のうどんを食べて、懐かしい味を思い出し、改めて山内の実力を認識しました。これからも長く営業を続けてほしいですね。

ところで、お店の入口にこのような張り紙が

観光客の皆さん、せせこましいことはやめましょう。ちゃんと注文してサッと食べて、サッと店を出ましょう。それが香川でのうどん店での客の振る舞いです。長時間座席を占拠して大声でしゃべるのはやめましょう!

柳川

観音寺市観音寺町の「柳川」に行ってきました。

 

このあたりは道路は狭く、昔の面影を残した街並みが大好きです。

こちらはセルフではなく、フルサービスのお店です。

しかし筋金入りの製麺所ですよ。厨房の裏には製麺スペースがあります。

お店の厨房

お品書き

こちらでは「かけ」という表示はなく、「うどん」です。

でもお客さんはみんな「かけ」と言ってますが。

「かけ」をお願いしました。

細めの滑らかな麺に、イリコの産地が目の前にある観音寺ならではの絶品イリコ出汁の組み合わせです。

県外客には受けるかどうかわかりませんが、僕はこちらのちょっと甘めの出汁のうどんが大好きです。

いつまでも残したい文化財的なうどんです。

昔は「柳川」の近くに「岩田屋」という旨い店もあったんですが…


www.youtube.com

閉店前の岩田屋の貴重な映像です。


www.youtube.com

 

閉店した名店 やすなみ(安並)

丸亀市土器町の「中村」で修業された大将が営んでいたお店です。

観音寺市本大町の交差点にありました。

 

今は駐車場になって、店舗の跡はまったくありません。

右手にはローソンがあります。

お店があった場所から交差点を見ると

営業時の写真です。

こちらの大将は真面目な職人気質で、修行先の「中村」で学んだことを誠実に守っていました。頑固なほど実直な人柄で、決して商売上手ではなかったんですが、うどんは

天下一品。本当に旨かったですね。中村系の細く、儚い麺ですが、しっかりとエッジと弾力もあり、最後まで味を落とすことがなかったですね。中村系で一番のお店だったと

思います。僕の大好きなお店でした。

 

途中から下のような張り紙が掲示されていました。

以下の写真は下記ブログからのものです。

www.ttcbn.net

なかなか過激ですが、上のブログではその理由についても触れられています。

「うどん巡りをしている観光客の中には、たくさんのお店を巡ることが目的となり、一人一人前を頼まず、大人数で一杯のうどんをちょっとずつ分ける人もいるようです。そういうマナーの悪いお客がテーブルを占拠し、地元のお客さんが入れなくなる状態に我慢できず、このような張り紙をすることになった。

食べ歩きをしている観光客との間に、何度かトラブルもあったそうです。」

と記述されています。

 

まさにその通りのマナーの悪さですね。特にグループ、子供連れはひどいですね。

頑固で職人気質の大将らしいエピソードですね。どうも観光客は「お客様は神様で、店の人は客の希望を聞き、丁寧に接客せよ」と考えている人が多すぎますね。

これは今もって解決していない問題ですね。

マナーの悪い観光客は来ないでほしいですね。僕も何度かそういう人たちを見ました。

気骨のあるこの店も 2018年5月閉店しました。


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