うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

寿しきよ

徳島の「寿しきよ」さん、こちらの店主 河原清さんは長年、秋田町の老舗「栄寿司」で寿司を握られていました。
清さん握りはフワッとして軽く、食べやすく、大好きでした。
その清さんが独立されて一人でお店をされているということを1年ほど前に教えていただきました。訪問まで時間がかかりましたが、ようやく訪問できました。

何とも言えない雑然とした雰囲気、清さんお一人で営業されているので、飲み物などはセルフサービス。多少料理が出てくるのに時間がかかろうと、みなさん嫌な顔ひとつしません。
皆さん清さんを慕っておられるのがよくわかります。僕も8年ぶり?にお会いしたのですが、懐かしい気分で話しをさせていただきました。
さて、料理ですが、栄寿司のような高級店ではないので、素材の質、種類にはもちろん限界があります。それでも清さんの長年の経験から美味しいものを出していただけます。
穴子の湯引きは鱧とは一味違った脂の乗りと旨みがあります。

ウナギの蒲焼はウナギ嫌いの家内が「美味い」と言って食べておりました。

イサギの鮮度の良さは写真の身の反り方から十分感じ取っていただけるものと思います。

寿司はこの日はいいネタが少なく、あまり食べられませんでしたが、清さんの握りを久しぶりに堪能しました。特に細巻きの巻具合が絶妙です。






こちらのお店では高級感やきめ細やかなサービスを望んではいけません。またお世辞にもキレイなお店とは言えません。清さんの人柄に魅せられてお客さんが集まってきます。それも魚をよくわかったお客さんが!隣にいた若い女の子が蒸したワタリガニを何の道具も使わず、丸物からキレイに食べるのを見て、感服しました。なかなかできる技ではありませんよ。
もちろんC/Pは抜群で、実用主義の魚好きの方にお薦めします。