選挙というと、よく1票の格差という問題がクローズアップされる。
1票の重みをできるだけ同じにしようとすると、東京をはじめ、大都市圏の
確かに国民の意志を選挙に反映させるという点では正しいのかもしれない。
しかし考えなければならない点も多い。
政治家というのは自分の選挙区のことを優先して考えるものであり、
選挙区の国民の中にも政治家にそのように行動することを望む人もいる。
現在、大都市圏といわゆる地方との格差は広がる一方で、個人的には
議員定数がその格差の要因の一つではないかと思う。
いわゆる地方が衰退すると様々な問題が発生する。
まず、昨今話題の防衛問題について考えると、
島根、鳥取、高知などは人口は少ないが海岸線の長さを考えると、
防衛上、極めて重要である。新潟、山形、秋田、北海道なども同様である。
次に、原発問題である。東京電力の発電所が東北にあったり、関西電力の原発が福井にあったり、大都市圏は周辺のいわゆる地方に負担をかけているのが実情である。
最後に、食料自給率の問題であるが、面積が広く耕作面積が多い地域が衰退すると
ますます食料自給率が低下する。
様々な理由からいわゆる地方をこれ以上衰退させることはできないと考えます。
国会議員はあくまで国全体のことを優先して考えるべきだが、様々なしがらみのためにそれが無理というなら、議員定数、全国区の比率について考えることも必要かと思います。
悪い例ですが、高校野球などは学校数が少ない県でも代表は1校、多い地域でも2校ですね。そのために学校数が少ない県への「野球留学」が盛んになってしまいました。