ジャズのカテゴリーに入るかどうかは個々の判断にお任せするとして、アステアがオスカー・ピーターソン,レイ・ブラウン、バーニー・ケッセル等の豪華なジャズメンをバックにスタンダードを唄います。その上、お得意のタップダンスまで２種類(Slow DanceとFast Dance)収録されています。アステアはダンサーとしては大変高い評価を得ていますが、シンガーとしての実力も一流だと思います。味わい深い、説得力のある歌声は一聴の価値があります。そして今日スタンダードとなって多くのミュージシャンに取り上げられている名曲のいくつかは、実はアステアの1930年代の映画のために書かれたという事実も忘れてはならないことです。
ジャケットがハゲていて痛々しいですが、アステアのお洒落な着こなしはいつも勉強になります。
