ハヤシライスが好きです。ハイシライス、ハイライと言う人も関西にはいますね。
このハヤシライス、確か子供の頃、「ハヤシライスのルー」が販売されていて(今も
売ってますが)、イメージとしてはシチューをご飯にかけるといったものでした。
もっとも学校の給食のメニューに「カレーシチュー」というものがあって、当時としては。薄切りとはいえ、牛肉を食べられる貴重な機会でした。
当然のように、家でまれに出されるシチューは薄切り肉かカシワで、角切りのゴロンとした牛肉の塊を食べる機会は1975年以降であったと思います。
それゆえ、ハヤシライスは「煮込み料理」という印象がありました。
ところが、小学生の頃、父親に当時姫路の庶民に人気の「サラリーマンスタンド」に連れて行ってもらった時のことです。
「サラリーマンスタンド」は居酒屋であり、焼肉、鍋から和食、洋食に至るまであらゆるものを安価に提供していた店のようです。子供にはもちろんそんなことはわかりません。ネットを調べてもほとんで資料がありません。ただ名前だけはよく覚えています。
こんな記事を見つけました。
そうなんです。2階に上がったのを覚えています。カウンターで、調理の様子が見えた記憶があります(不確かですが)。
その時「ハヤシライス」を頼んだんですが、目の前でコックさんらしき人が、
フライパンに玉葱、肉を入れて豪快に炒め始めました。
その後、ケチャップのようなものや、その他調味料などを入れて、
瞬時に完成し、グリーンピースを乗せて僕の目の前に出されました。
「ハヤシライス」が煮込みと思っていた小学生にとっては衝撃でした。
そして、さらに衝撃が...
「旨い!」熱々を夢中に食べました。僕にとってはルーで煮込んだタイプとは一線を画す新鮮な味でした。
この体験は現在まで私に影響を及ぼし続けています。
一人でハヤシライスを作る時(家内はハヤシライスが嫌いです)、
僕はフライパンを出すだけです。サラリーマンスタンドを同じ要領です。
もっともケチャップ、ドミグラスソース、バルサミコ酢、はちみつなど味付けは
自分なりに考えて入れています。牛肉は切り落としでいいんですが、きちんを肉屋さんで買ってきます。
子供時代の思い出と経験を大切にしたい儀式のようなもんですね。
ハヤシライスは一般的にはもちろん煮込み料理だと思います。
神戸新開地の「グリル金プラ」でもよく食べましたね。