現在使用しているカートリッジは
ステレオ用が Shrure M44-7 , M44C, あるいは Shure M3D
モノラル用が GE-RPX である。
最近はめっきり使うことがなくなったが、
今も DENON DL103 がストックしてある。
ちなみに DL102も同様である。
日本のステレオカートリッジのスタンダードと言える DL103
は常に手元にないと不安なのである。
お馴染みのスペック。半世紀以上生き続けている信頼性の高い製品です。
決して広帯域とは言えず、現代のカートリッジと比べると、インパクトが
少ない気がするが、安定感があり、線が細くなったり、神経質になることもなく、
バランスのいい音を聴かせてくれます。
こう表現すると、単に過不足のないカートリッジのように聞こえますが、
その実力の高さはまさに「能ある鷹は爪を隠す」といったところです。
僕はかつて高額の最新カートリッジ(といっても定価9万円台)から
103(当時定価23000円)に替えた時の驚きを今も忘れることができません。
さて、103には様々な兄弟シリーズがあります。
僕が所有していたものは
103S
103D
103M
103LCⅡ
103G
103Gは記念モデルで、103に金色の塗装をしただけなんですが、
なぜか塗装のせいか、103Gの音は103よりも落ち着きのあるものになっています。
これらの兄弟カートリッジの中で一番のお気に入りは103Sで、実は現在もまだ持っています。どっしりとした安定感は103に譲りますが、103の良さを残しつつ、滑らかさ、高域の伸びを感じられます。
僕の好みだと 103S→103G→103D→103LCⅡ→103M
となります。
いずれも今日のカートリッジ価格からすると優れたC/Pを持っていると言えますね。
中古で入手するのもいいかもしれません。