もう何年前に買ったのか、覚えていないパイオニアの
LDプレーヤー HLD-X9。
当時は30万円以上した高級機で、そのどっしりした風貌と
投入された物量は現代のAV機器には見られないものです。
DVD時代になって、コンピューターとの親和性が深くなり、オモチャのようなプラスティックのかたまりのAV機器が増えて、AVに対する情熱を急速に失いました。
しかしながら、LDソフトは沢山所有していたわけで、LDで鑑賞する映画の音質はDVDを遥かに凌いでいたので、DVDで鑑賞する映画には不満を持っていました。
しかしながら、長年あまり使用していなかったため、3年ほど前から、HLD-X9の動作音が大きくなったり、リモコンが反応しなくなるという事態になりました。
上の写真でおわかりように、HLD-X9の本体には電源、トレイのオープン、クローズ、PLAYの3つのボタンしかありません。
これには参りました。ヤフオクで同じリモコンを探しても、なかなか出品されないし、
たまにあっても、びっくりするような高額でした。
こんな状況で、LDを視聴する機会はほとんどなくなっていきました。
昨日、長期間考えて、温めていた作業にようやく取りかかりました。
リモコンを分解し、基盤の裏側と表側、電池が接触する部分などを
無水アルコールでクリーニングし、その後CRCの226でコットンに浸み込ませて、
入念に同じ部分に塗布しました。接点の復活を狙ったわけです。
ダメ元で、やけくそ半分でしたのですが、何とリモコンが正常に動作しはじめました。
嬉しくなって、久しぶりにLDを視聴しました。
フィルム的なボケ味のある映像、そして5.1chか7.1chか知らないが、
DVDを嘲笑うかのような素晴らしい音質。やはりLDは素晴らしい!!