高松市内県庁近くにあります。
「すきしゃぶ」というネーミングに惹かれて訪問しました。
店の外観は老舗の料理屋さんといった趣です。
決して華美ではないですが、きちんと打水がされており、
整然とした雰囲気です。
店内に入ると、内装は比較的新しく感じられました。
清掃が行き届いているのがよくわかり、清潔感があります。
メニューは極めてシンプルです。
香川県のブランド牛「オリーブ牛」のすきしゃぶを頼みました。
銅製の鍋にはいった出汁が運ばれてきました。
しゃぶしゃぶを食べる前の付き出しは家庭的な煮物でした
これがなかなかいい味付けで期待が持てます。
野菜、肉が運ばれ、いよいよ開始です。
すきしゃぶはすき焼き味の出汁に肉をしゃぶしゃぶのように入れて、
生卵につけて頂く料理です。
味はどちらかと言えばすき焼きに近いですね。
すき焼きよりはさっぱりと頂けます。
出汁は少し濃いかな?と感じましたが、これくらいの濃さでないと、
しゃぶしゃぶする短い時間では肉に味が付かないので、仕方ないかなと思います。
オリーブ牛は肉独特の臭いもなく、脂身もさっぱりして、甘みがあり、
本当にいい肉だと思います。
追加で頼んだ普通の「讃岐牛」は総合的には「オリーブ牛」にはかないませんが、
いかにも肉らしい力強い味です。
量的にはさほど多くないので、2人で「オリーブ牛すきしゃぶ」を2人前頼んだ後、
「讃岐牛」を肉だけ1人前追加しました。
若い人なら、1人で肉を2人前食べることになるのではないかと思います。
〆に雑炊をお願いしました。お店の方が丁寧に作って下さいました。
やはり濃いめの味で、喉が渇くかなと思ったのですが、美味しいので完食しました。
お店の方によると、「すきしゃぶ」はこのお店のご主人が30年ほど前に考案された料理だそうです。
最近は他のお店でも「すきしゃぶ」を出しているようですが、
ご主人は寛容な方で、そのことに関しては特に苦言を呈されてはいないとのことです。
味に自信がおありなんだなとお見受けしました。
お店全体の雰囲気は家庭的で、暖かく、昨今のマニュアル化された威勢の良さもなく、
中高年が安心して、快適に食事を楽しめるお店でした。
今後もこのまま頑張って頂きたいとおもいます。