うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

菊水鮓西店

明石で一番信頼している鮨店です。西明石駅北東の国道2号線沿いにあります。
ご夫婦で切り盛りされているカウンター中心のこじんまりとしたお店です。
約半年ぶりに訪問しました。
最近は予約が必須になってきた気がします。人気上昇中です。
4日前に予約を入れて万全を期しました。
おまかせで握って頂きました。

アブラメ

春の明石を代表する白身。まろやかな旨味と上質で程よい脂の乗りが楽しめます。
車海老

生で握るか?ゆでて握るか?選べます。僕はいつも茹でたものをお願いします。ほんのり暖かく、甘みがまして、シャリとよく馴染みます。
ハリイカ

ハリイカが美味しくなってきました。表面に出汁のようなものを塗られています。美味しくするための
隠し味ですね。
細魚

一塩して、旨味を凝縮させておられます。細魚からこのような旨味を感じたのは初めてで、驚きました。
タイラギ

ヒラマサ

熟成させて、いい頃合いになっています。
伝助穴子の炙り

歯応えと香ばしさ、甘みのある脂が楽しめます。
雲丹

鯛の白子

新鮮は明石鯛の白子を昆布だしに漬け込んだもの。濃厚な旨味と爽やかさが同時に楽しめる逸品です。
穴子・塩山椒

穴子・甘ダレ

青のりがいいアクセントになっています。
サツキマス

上質でとろける食感です。絶品です。
金目鯛

静岡は伊豆の金目をナラのチップでスモークされています。魚本来の香りを邪魔しない
スモークの塩梅が素晴らしいですね。
ホタルイカ

箸休めの大根

妙に甘くて旨いです。
サゴシ

軽く〆てあります。絶妙の〆加減で、サゴシ特有のにおいもなく、旨味だけが引き出されています。
トロ

包丁が入れられて、食べやすくなっています。
穴子新香巻

明石の定番です。
デザート(3品から1品選べます)は白小豆を選びました。

上品で自然な甘み、絶妙の炊き加減。さすがです。

以上堪能しました。どれも美味しいのですが、なかでもアブラメ、細魚、鯛の白子、サクラマス、サゴシには感服しました。
こちらのお店はいわゆる江戸前スタイルではありませんが、大将の魚の持つ旨味を引き出す卓越した工夫には頭が下がります。
明石ならではの前ものの活かったままのもの、塩をして旨味を凝縮したもの、2〜3日熟成させて旨味を増したもの、ナラのチップでスモークしたもの等々、すべての鮨が素材の持味を十二分に引き出されたものになっています。
旨いものを追及する大将の姿勢には頭が下がります。ごちそうさまでした。
最後に女将さん手作りのデザートは専門店顔負けの旨さ。大将も女将さんも美味しいものがお好きで、料理上手な素敵なご夫婦です。
これだけ頂いて、1人10000円ちょうどでした。お値打ちです。