高松市の郊外、仏生山のマルナカの前の県道を東にいったところにあります。
外見はよくある郊外の居酒屋で、特にオーラは感じません。
カウンターに座り、目の前の冷蔵ショーケースを見ても、これといった
唸るようなネタも見当たりません。
お通しが出てきました。
お造りを2種注文しました。
ニシ貝のお造りはコリコリした歯応えが楽しく、磯の香りと身の甘みを楽しめます。
これはレベルが高いですね。アワビに劣らない旨さです。
鰆のタタキはもちろん活かった身を楽しむことはできません。
しかし、程よく熟成されており、鰆の脂の乗りと身の旨味の濃さを
楽しめます。いい鰆を選んでおられます。
豆腐のサラダは胡麻ドレッシングが美味です。
そして、レタスに隠れて全く見えませんが、大き目に切られた豆腐の旨さに驚きです。
いい豆腐を仕入れられていますね。
さて、この後、串揚げを2人で21本平らげました。
どのネタも水準以上で旨かったですね。
こちらの衣もほんのりと甘みがあり、しつこくなく、揚げた衣だけでも食べられますよ。
海老、イカ等のの海鮮ネタから、玉葱、アスパラ等の野菜にいたるまで、満喫しました。
他にも食べられなかったネタが多くあったので、次回挑戦したいと思います。
さて、こちらのご主人はクールで寡黙な感じですが、帰る時には
ご主人の方から話しかけてくれました。
ご夫婦2人で切り盛りされているので、調理に忙しくてなかなか
客と話す時間がないのが実情ではないでしょうか。
またきめ細かいサービスをのぞむことも無理な話です。
場所柄、価格設定を低めに抑えなければならないと思いますが、
ご主人は限られた価格設定の中で、ホントにいい魚貝類を仕入れられています。
ニシ貝と鰆を頂いて実感しました。実質的には割烹レベルでした。
このあたりはご主人の真摯な人柄と食材を選ぶ眼力の良さによるところが大だと
思います。
お店の雰囲気、御主人の人柄も含め、串揚げ以外の「何か」があると感じたお店でした。
また訪問させて頂きます。