うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

お食事処 寿

姫路市野里312号線沿いにあります。僕の実家から徒歩15分程度の場所に
ありますが、つい最近まで、存在すら知らなかったというお恥ずかしい話です。
縁あって、このたび訪問することができました。
このお店は昭和の雰囲気が漂う外観で、あまりはやっていない香川県のうどん店のようで、お世辞にも美味しそうな感じはしません。信頼できる方からのお薦めがなければ、まず訪問しなかったでしょう。



この日頂いたものです。
姫路おでん
 
まろやかで旨い出汁です。生姜醤油とのバランスもいいです。特に厚揚げは最高でした。
酢の物(中華風サラダ?)

いろんな野菜がザックリと大胆に入れられているように見えますが、
すべてが渾然一体となって、うまくまとまった味に仕上がっています。
焼豚

豚バラ肉の焼豚です。脂身が甘くて美味しい。辛子をつけて、頂きます。
豚バラ肉の焼豚にありがちなデレっとした食感ではなく、適度な歯応えがあって、
僕の好みです。
生うに

ふごいボリューム、ワサビ醤油のみならず、味付け海苔と一緒に食べたり、いろいろ楽しめます。また、大将から塩をふりかけて食べるのを薦められましたが、これまた旨い食べ方でした。

ひねポン

こちらのひねポンは抜群に旨いです。たっぷりのネギで、親鳥が見えませんが、
じわっと旨味が広がり絶品でした。また自家製のポン酢の旨いこと、旨いこと!
大将がお湯を持ってきてくれて、親鳥の味がしみだしたぽん酢をお湯で割って、
飲ませてもらいました。蕎麦湯よりずっといけますね。

ポテトサラダ

なめらかな食感で、野菜の旨味を感じます。
広島カキ

温めたカキをポン酢と大根おろしでいただきます。温かい酢ガキですね。
広島出身の大将のカキに対するこだわりは強く、プリプリで嫌味のない旨いカキでした。
粕汁

鮭などの魚を使わず、鯨の皮を入れておられます。下の写真で鯨の皮が確認できると
思いますが。

そのせいか、嫌なにおいもなく、まろやかな中に酒粕の香りがします。
旨いですね。唸りました。
ご飯と漬物

女将さんお手製のお漬物です。

こちらの大将は気さくに声をかけてくださり、初めてでも、ゆったりくつろげました。
また、料理のおいしい食べ方を教えていただいたり、お客さんにさりげなく気配りを
されています。このあたりの距離感も心地よいですね。
すべての料理を通じて感じたことは、食材の持つ本来の旨味を
十分に引き出されながら、バランスの良い、まろやかな味付けの料理として
完成させておられるということです。ベテラン料理人の押し付けのない技と言えるのではないしょうか?
これだけいただいて、酒2合で6400円は超お値打ちと思います。
実家からも近いし、またお邪魔したいと思います。