うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

弁天小僧

JBLのSG520+SE400Sの調子が悪く、メンテに出しました、
久しぶりにレーザーディスクで映画を見ました。



市川雷蔵主演の歌舞伎を題材とした1958年の大映作品。巨匠 伊藤大輔監督の様式美溢れる演出、名カメラマン宮川一夫のカメラワークと、まさに日本映画の黄金時代です。
「知らざあ言って聞かせやしょう」の名ゼリフに象徴される雷蔵のカッコよさ、存在感が光ります。この作品はいわゆるプログラムピクチャーで、さほど時間をかけて製作されたわけではありません。それなのにこの素晴らしい出来ばえ。1950年代〜60年代の日本の映画のレベルの高さ、映画職人の技術の高さはまさに世界一と言っても言い過ぎではないでしょう。
市川雷蔵は1969年、37歳の若さでこの世を去りましたが、日本映画も時を同じくして衰退していった気がします。