うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

EXCITING R&B VOL.2 / 弘田三枝子

1969年、京都会館でのライブ盤。この年は「人形の家」の大ヒットで、歌謡界でも一躍スターダムにのしあがったミコさん。グラビアの表紙を飾ったり、すっかり自信を得たです。そんな時でも彼女の原点である、JAZZ, R&Bに対する真摯な情熱は失われることはありません。常に自分のスタンスを見失うことなく、音楽活動に取り組んでいるのがわかります。石川章とR&Bオールスターズを従えての見事なライブです。



このアルバムでは、アレサ・フランクリンオーティス・レディングなどが唄ったR&Bをミコさんの見事な解釈で歌い上げています。時につぶやくように、時に絞り出すように、時にシャウトし、楽曲と一体となっています。ジャズスタンダードである"Someone to watch over me"を斬新な解釈で唄っているのが印象的です。
個人的にはミコさんは60年代半ばまでポップス路線での唄い方が一番好きなんですが、時代、時代によって変わる唄い方を楽しみたいと思っています。