うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

敵を仮想すること

僕は昔から目立ちたがりは嫌いです。「やせ我慢」こそ美徳であると思っています。大勢に組することも嫌いな天邪鬼です。一つの方向に雪崩をうって流れていくような軽薄な世の中が嫌いです。最近の政界を見ていると、小泉政権の頃から顕著ですが、自ら「小泉改革」などと、自分の行おうとすることを美化し、「抵抗勢力」という仮想の敵を作ります。そもそも「抵抗勢力」という日本語からして恣意的ですが。どちらかと言えば、少数のさして強くもない集団を「仮想の敵」としてその他多数の国民の賛同を得ようとするネガティヴな手法だったと思います。それで日本の国が幸せになったのでしょうか?どんどん悪くなって、一部の金持ちだけがいい思いをしているような気がします。
大阪の市長・知事選あたりにもよく似た論法が散見され、多くの府民に受け入れられたようです。そして政府周辺にまで再びこのような政治手法の人気にあやかろうとする動きがあるような気がします。
僕は本当に大きな権力、たとえば海外の超大国や国際的大企業を敵に回わしてまで信念を貫く政治家を待望します。また多数の国民にバラマキではなく、長期的視野に立って負担をお願いする政治家を待望します。目立ちたがりはいりません。またリーダーシップという言葉の意味を取り違えている権力者が多いようです。今後の日本が本当に不安になってきます。僕は故大平正芳首相が個人的には好きでした。