うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

お好み焼き「あさひ」

肉離れも2回目となると、回復の速度がだいぶ遅い。それでもだいぶ楽になってきたので、明石魚の棚に出かけてみた。足どりは慎重です。魚の棚には大漁のぼりが掲げられ、年末ムードである。最近は活魚店に元気がない。惣菜屋明石焼き屋ばかりが増えてきた。観光客目当ての店が増えたと考えることもできるが、それ以上に深刻な側面がある。それは「魚を買って、自分で調理できない人が増える一方だ」という事実である。日本の食生活はどこへ行ってしまうのだろうか?不安は尽きない。
そんな中、昭和の時代から全く変わらないお店が魚の棚商店街のすぐ南にあります。お好み焼きの「あさひ」です。

レトロという言葉が陳腐に感じられる年季の入った店内。店内の隅々までに油と旨みがしみこんだ感があります。


メニューはシンプル。値段は昭和のまま。年配のご夫婦?(単なる推測です)が切り盛りされています。

いつも家内と「豚焼き」を1枚ずつ食べてから、「そば焼き」を2人前いただきます。

このお店は自分で鉄板で焼くスタイルです。入れ物もシブいですね。
まずは生地をひいて、豚バラ肉をのせます。決してあわててひっくり返してはいけません。
じっと待ちます。強い火力と年季の入った鉄板のおかげで、外はカリカリ、中はトロッとした状態で仕上がり、本当に旨いです。もちろん生地にも秘密はあるのでしょうが。

次に「そば焼き」です。


少し甘めのソースが抜群に旨いです。
「価格のわりに」という前置きなしに文句なく旨いお店です。自分で焼くスタイルのお好み焼きはイマイチのところが少なくないですが、こちらは格別です。初めて行く場合は年配の常連さんの動きをよく観察して焼いて見て下さい。いつまでも続いてほしい光景です。