うまげな話

オーディオと魚料理、さぬきうどんが好きな天邪鬼オヤジの日々

「ガンバレ!パイオニア」キャンペーン! PD-D9 購入

日本のオーディオメーカーが危ない。パイオニアプラズマテレビから撤退したというニュースはショックだった。DVDレコーダーからも既に撤退しているし、本来趣味の世界であったAVがパソコンとリンクしたDVDの普及とともに大衆化し、販売力のある家電メーカーに完全に制圧された感じだ。ビクターも同様の被害者のような気がする。パイオニア、ビクターのような職人気質の技術集団は日本の貴重な財産だと思うのに、本当に悲しい。我が家にはパイオニアDVDレコーダーが3台、LD再生専用機HLD-X9もある。ビクターのS-VHSデッキも3台ある。ピュアオーディオの不振をAV機器の売り上げで補ってきたような感があるだけに、AV機器の不振はピュアオーディオ製品の開発、生産に悪影響を及ぼすことになるだろう。またステレオサウンド誌を中心にあまりにも国産製品を低く評価しすぎではないだろうか?国内メーカーにも確かに無定見なところがあったことは否定できないが。特にパイオニアに対する評論家菅野沖彦氏の嫌悪ぶりは目に余るものがある。かつて同社の高級スピーカーを外国製品のコピーであるとコキおろしていた(もっともその意見が正しいかどうかははなはだ疑問ではあるが)。小生は菅野氏が決して嫌いなわけではない。それどころか、かなり影響を受けてきた。ただ、パイオニアに対する紙面上での発言は容認できないものがあります。
前置きが長くなりました。さて不振のパイオニアを少しでも助けようと、ネット上でCDプレーヤーを捜していると、PD-D9が在庫処分セールをしていた。個性的なデザインは好みが分かれるが、このPD-D9の仕様をつぶさに見ていると価格を大きく超えた内容であることに気づいた。パイオニアのこだわりが随所に見られた。これは使いこなせば、きっとものになると確信し、購入に至った。

結論からいうと、購入後まだ3日ほどしか経過していないが、ズバリ「当たり」である。ようやくCD34の代わりが見つかった気がする。特にSACDの音質が素晴らしい。CDもレガートリンクPROは好みが分かれるところだが、小生はONが好みである。人の声が滑らかで、楽音の質感もいい。個人的にはリビングに置いたD社のSACDプレーヤーよりは好みである。今後の鳴らし込みでさらに音が良くなることを期待したい。